ソフトモヒカン

球児が伸ばしかけの様な髪をした20代男性が来店。カタログのソフトモヒカン風ワイルド男性を指さして、こんな感じにしてくれと言う。

 

この男性まゆ毛がない。

 

サイドは伸びて気になるからと自分でバリカンを入れている。トップも前に突き出す癖がある。

 

髪質が違う。

このカタログのソフモヒの柔らかさは、バリカンで刈りこみを入れられてては厳しい。

青く刈り上げてるラインからトップに繋ぐとどうしても短くなるし、

『形を近づけて切りますが、同じ感じにはなりにくいかも…』と伝えバックから刈り上げ、グラデーションをつける。

 

頭の形も、カタログ男性はたまご型、球児男性は四角い。サイドを取りトップは切らず高さを強調、両サイドから三角になるように少し端を落とす。セニングで両サイドから、ぎり三角毛先を作っていく。

なんとなく柔らかくモヒカン風に仕上がった。

 

まゆがないので、強面ではあるが、良い男になった。

丸刈りからは卒業である。

 

髪を触る。

角度を変え確認をする。

 

明るく笑った。

 

カタログでイメージ聞くのは、良いが、モデルが強いから、自分がその頭になれる、モデルが自分のようなイメージに思ってしまうのかもしれない。安易に分かりました!とは決して言ってはいけない

肝に命じよう。

 

 

 

 

オールバック2ブロック

爽やかな草食系男子がイケメン外人の動画を見せ『こんな感じにして下さい』と来店してきた。

動画なんで見えにくいが、多分2ブロックでグラデーションか?なと、思った。2ブロックの下何ミリにしますか?聞くとこの画像の通りと言う。

バック刈り上げの位置はどの位でと言うとこの画像の通り…

『髪質も毛量も頭の形も違うので、また動画なんで分かりにくいし、何となく近い形にしか出来ませんよ』と断りを入れ、髪が柔らかいのでとりあえず9mmで下刈った。案の定見た目4mmくらいになった。きわはハサミで薄めに刈り上げる。後は耳上位置でグラデーションに切る。全体見ながら毛量調整しオールバックに仕上げ、もう一度、動画を出して貰い確認をする。爽やかイケメンになったと思う。

『どうですか?』と聞くと『丁度良いと思います』と言ってくれた。

『来月、今度は毛染めとカットに来ます。妻も連れて来ます。』

毛染めって?と聞くとこの動画の通り…と言って帰って行った。

 

どんだけあの外人が好きなんだろ?

関東人?

ナルシーか? 

何で今日は毛染めせず来月なんだ?

嫁いたんかい?

など色々疑問が浮かぶ人だった。

 

某大手チェーンで…

最近なんだろ やたら某チェーン店で切って不満足の方が来店するが…

いかにも大阪のおばちゃんって感じの60代主婦が来店。ベリーショートで髪は細く、10トーンはある茶髪のせいか、地肌が透けてハゲてるように見える残念ヘアーの人だ。

機関銃のように某チェーン店のクレームを言い出した。普段は大阪の難波のサロンに通っているが、たまたまそこが予約取れなくて、某チェーン店に入ったとの事。

最初接客してくれた格好良い兄ちゃんがしてくれるかと思いきや、おばちゃん美容師がやってきて、毛染めを塗布したそうな。ハケに毛染め剤たっぷりつけてべた塗りしてあっと言う間に塗り終わり、また別の人がシャンプーし、別の年配美容師がちゃんちゃんとカットしたらしい。だからこんなんになったと、色々思いがつのるのか吐き捨てるように愚痴を言っていた。20分くらいは毛染めの準備をしながら話しを聞いてあげた。

スーパーの調理をしてるらしい。

根元はほとんど伸びてなくまだ1週間くらいかな。リタッチで8トーンでいこう。丁寧に塗ってあげた。

シャンプーも丁寧にしっかりしてあげた。カットは切るところはないが、一通り全体にチェックし、丁寧に膨らみ持たせてブローしてあげた。

気に言ってくれたのか3週間後に予約を取って帰って行かれた。

悪い人ではない。

丁寧さを求めてるだけだ。

 

ひとつ思う事は、なぜいつも行ってるサロンに行かず、うちに助けを求めに来たのか…⁇だ。

グラデーションカラーのつけ

最近、縮毛矯正でチラシを打っているので新規客が多いが、他店でグラデーションカラーをし、手ぐしすら通らないブリーチ女子大生が来店した。

腰まである髪をどうにかケアーしたいと要望された。絡まるが切りたくないそうだ。

出来る事は、トリートメントして多少揃える程度に切るくらいだ…

ま、やって見てから考えよう。

プレ濯ぎてもう絡む。

全然手が髪の中に入らない。

根気よく濯ぎ進めて少々長めのスパシャンプーをした。

トリートメントリンケージをしっかり10分行う。

手すら通せなかった髪が、魔法のようなスムーズなくし通りなった。

驚きだ。

来店時のバサバサが、治ってる!治るんだ。恐るべし、薬の力。

毛先を2cmだけ切って良いというので言う通りにし、2週間に1度のリンケージトリートメントを勧めて次回の予約を取り女子大生は帰って行った。

髪も労われば治るし、このリンケージは当たりだと実感した日だった。

 

 

ショートボブとピンクカラー

縮毛矯正のお客様に時間を取られ、予約の時間を30分も待たせてしまった30代の主婦。婚活スタッフをされているらしい。

ちらほらと白毛が出始めたのであまり目立なくさせたいが、ちょっとお洒落に可愛いくして欲しいと希望された。カラーカットで来店。

後頭部が出て、おでこも出てる。

前髪を作って、ハイグラデーションで切る。

ぱつんと切らずに毛先遊ばす。

顔を見ながらフロント重めで、毛量調整。断然若く可愛くなった。襟足柔らかく、後頭部出てるので普通に切るだけで、美しいバック

後はピンク7トーンでフルカラー。

縮毛矯正

古風な雰囲気の黒髪女性が来店。

量多し、大きくうねる癖、腰まであるロングレイヤー、これは3時間楽勝にかかるだろう。

半年前に矯正かけたらしいが根元12cmは出てる半端ない癖、剛毛で乾燥毛、南の国の人の癖毛みたいだ。

スーパーハードでいく。

細かくスライスで伸びた分1液塗布。

10分置いてようやく軟化する。

しっかり流しバッファー塗布、また流す。

髪を乾かしブロー、ゆうに20分かかった。アフターアイロン勿論スライス細かめ、ここからしっかり伸ばす。艶が出るまで縦に横に斜めにスライスしながらひたすらアイロンで伸ばす。伸ばす…

また20分はかかってる。


トップまでいったら過水で2液、5分置く。あと、流してトリートメントたっぷりする。


髪が半分になった。

毛先揃えて、ブローしてから毛量調整。来店時より3分の1になった。

サラサラストレートヘアーだ

手触りもしっとり。


しんどかったが、この瞬間が好きで必死に伸ばした。

満足だ。自己満足。

日本美人になって古風女性も喜ぶ。

ひと昔前に流行ったストパーでは出来ない薬の力、文明魔法だ。






ウルフボブ

20代半ばの可愛いらしい人がカラーカットで来店。人妻で子供産んで初めてのカットだと言う。伸びきった毛は肩下30cmレイヤーボブ、毛先がかなり傷み10トーンレベル。


”ウルフボブ”にして欲しいとスマホの画像を見せてくれた。

ショートボブのボサボサ版…

『同じようには切れますが、この跳ね感は癖や毛質が違うので同じようにはなりませんよ』と断わりを入れロングから肩位置へ。

画像より気持ち長めにカットし、カラーに入る。

アッシュで7トーン希望、毛先を6Aで根元を7A+6Aで染める。

シャンプーしてブローしてから、毛量調整をする。

ストロークで毛先をとばし、セニングでザクザク感を出す。


なんとなく癖があるので、見せられた画像のようにボサボサ版が出来上がった。


可愛い人妻がワイルドレディに変わったと思う。

きっと旦那さんも喜ぶだろう❤️