見えないスタイル

40代男性新規客。カラーカット希望。

カタログを渡しても見てるだけで生返事。10分待っても『短くしてくれたらええ』とだけしか言わない。

さら毛で60%白毛、トップ薄め生え際かなり薄め、耳出しますか？の質問に頷くだけ…

前回のカットいつ？の質問に2カ月前と答えまた頷く。

全体に2cm切って仕上げると、もう少しトップとフロントを軽くしてくれとの事。何も短くしたら良いでは終わらない。

カタログの中のソフトモヒカンを見せた。こんな感じですか？と聞くとここまで短くなくて良いと言う。

微妙にサイド6mm少々長めのソフモヒにした。

カラーはどんな色？と聞くとこれまた『明るめ』と呟き頷く。

6トーンノーマルで仕上げた。

シャンプー終わり席に戻ると鏡に映った自分を見つめている。

結構白毛に6トーンが良い感じで入り明るい爽やか男性になった。

なんとなくまんざらでない様子なので、多分満足して貰えたのであろうと思う。

本日の反省点は、施術する前に、時間かかってもスタイルに近い形をカタログから見つける事、これが結局近道だ。

あたり過ぎたパーマ

毛染めでバシバシの髪にしっかりパーマをかけているパンチパーマ風ボサボサ奥様がやってきた。

ご主人が送迎で一緒に来店、毛染めカット1時間半後に迎えに来るとのお言葉。

カラー色合いも明るめ、パーマは残し優しくふわっと仕上げ希望。

この人に髪の説明は不必要である。

さっさとやらねば、苦情が出る…

髪は切るしかない。耳は出してサイド、バックはシャープに。

フロント、後頭部はやや重めに女らしく。

カラーは7トーンでオキシー多め。

シャンプーはしっかり丁寧に、マッサージも付ける。

心地良いのかうとうと眠られる。

予定より5分早く仕上げたらちょうどご主人のお迎えが到着。

夫婦ご満悦。こちらも微笑。

昨日千円カットに行って来たらしい。真っ直ぐ切れてるようだが、ガタガタで右が長く気に入らないとのこと。

高校生で、お母さんと一緒に来店。

髪はロング肩下30cm、毛量多く縮毛矯正をかけている。

よくよく話しを聞くと全体に段を入れ軽い感じにしたいそうだ。

矯正のせいで海苔のように見える毛に動きが欲しいと言う。

とりあえず、矯正かけているのでレイヤーを入れても動きは出にくい事は伝え、真っ直ぐ切られてるボフラインをUラインに切った。毛先10cmだけレイヤーを入れる。毛先3分の1だけ毛量を減らし、全体合わせて整える。

前髪はクレオパトラのように重く真っ直ぐ切られているのを、毛量調整をし整えた。

全体を軽くブローした後、アイロンで巻いて毛先を内に入れてあげたら、女子高生も母親のも喜び出した。ありがとうございますと大層感謝された。

感謝をされてお金を頂けるこの美容って仕事は良い仕事だと思う。

私はこの仕事大好きである。